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    31話後の妄想

    方淵と水月から夕鈴との会話の内容を聞いた黎翔は、夕鈴を問い詰める。
    「それで、プロ妃向上の為に役立つ情報はあったの?」
    「いえ、それがあまり・・・イマイチ向上に役立つ情報は無いんですよねぇ。方淵と水月さんが色々話してくれて、少しだけ陛下の事が解った程度ですね。」
    「僕の事?僕の事が知りたいの?それなら直接聞いてくれればいいのに。」
    「本人が気付いてない事も、あるかもしれないじゃないですか。」
    「でもさ?僕の妃なんだから、僕に合わせるべきでしょ?それに聞いて回ってもたいした収穫が無いんじゃ、本人に聞くのが一番だよ。」
    「まぁ、それは確かに。」
    「それともやっぱり・・・」
    「ん?なんですか?」
    黎翔は幻の耳を垂れ下げ、
    「“妃の陛下への深い愛情について”なんて本当は口実で、彼らと話す方が楽しいのかな。」
    「えっ、何でそうなるんですか?」
    「僕に飽きちゃったから?僕と話をしてもつまらないんじゃない?2人で居る時は、なんだか考え込んでばかりだし。だから役に立たない情報しか無くても、彼らと話してるんだよね?」
    「ちっ違います。あの時も言ったでしょ?私は貴方の妃なんですよ!?」
    「でもさ、夕鈴・・・臨時妃を強調するし・・・。そうだよね、臨時だから、君が密かに誰を想おうが、僕に文句を言う権利は無いんだよね。」
    「密かに想うって・・・ある訳ないじゃないですか?」
    「本当に?」
    「はい!」
    「証拠・・・見せてくれる?」
    「へ?証拠っ、ですか?」
    「うん。」
    「あのぉ、どうすれば?」
    「僕の膝に座ってくれるかな?」
    「わっ解りました!」
    夕鈴がおずおずと黎翔の膝に座ると、彼は直ぐに彼女の背を抱き寄せ体を密着させた。
    「あ、あのっ。」
    「どうした?震えているぞ。」
    「『狼陛下!?』いえっ、流石にこれは、恥ずかしい、です。」
    「心臓もドクドクしている。それ程私に触れられるのは嫌か?」
    「ちっ違います。」
    「君を抱き枕にした時も、人に見られて困る事はない。いや、本来なら見せ付けるのが仕事の筈だが・・・やはりあいつらに見られるのは嫌だったのか?」
    「ちがっ、どうしてっそんな事ばかり・・・」
    「ならば・・・明日の政務の時間も、この様に私の膝の上に居てくれ。」
    「はっはいぃぃぃぃ!?」
    眼を回した夕鈴は、頭をカクリと後方へ倒し、意識を飛ばしてしまった。
    「えっ、夕鈴!?」
    黎翔の視線には、彼女の白い首筋が曝されている。
    「美味しそう・・・」



     翌日、政務室に赴いた夕鈴は、水月と方淵の姿を見るなり、
    「2人共、内緒って言ったのに裏切りましたね!?」
    その言葉に水月が笑顔で、
    「陛下の心の安息の為には仕方が無いかと。」
    そして方淵が眼を吊り上げて、
    「そもそも私は内緒等と承諾していない!」
    方淵の言葉に夕鈴が、
    「な、なんて卑怯な!」
    「私のどこが卑怯なんだ!」
    「内緒って事で話した人の話を聞いておいて、それを承諾してないなんて。卑怯です!」
    「まあまあまあ、お二人とも少し冷静に。」
    笑顔の水月が仲裁に入るが、
    「水月さんも、ただ陛下に迫られて怖くて話しただけでしょ!?2人とも見損ないました。」

     夕鈴の首筋には、クッキリと虫除けの赤い印が刻まれていたが、どうやら必要なかったらしい。


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    美夜

    Author:美夜
    管理人は熱しやすく冷めやすいです。飽きるのが早いです。長続きしないと思われますが、どうぞそれまでお付き合いください。

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